エコワンを選んだ決め手は?
都心から郊外へ…その理由をゼッチーダから聞いた後藤氏は、次にエバンジェリストとして一番聞きたい質問を投げかけます。
それは「なぜエコワンを選んだのか」という、この企画の肝中の肝とも言うべき大事な質問でしたが、この期に及んでヨイショ的な模範解答は聞きたくない。そう考えた後藤氏は、さりげなく本音を導き出せるよう、ゼッチーダの考える理想の住まいについてから質問を始めました。
「家を建てる上で、最初に考えたことは何ですか?」
「理想の間取りと、省エネを両立する家を目指したんです」
「省エネは最初から考えられていたんですか?」
「そうですね、できるだけ光熱費を抑えられるエコ住宅にしたかったんです」
おお!ゼッチーダの口からいきなり核心に近い答えが飛び出して、逆にうろたえる後藤氏。さすがゼッチーダ、話の早い男である。
「光熱費を抑えるために、まず最初に太陽光パネルの設置を考えました。そしてその次ぎに冷暖房をどうしようかと。冷房は良いとしてもエアコンの暖房が嫌いだったんで、他には何かないですかと工務店に相談しました」。まるで後藤氏の聞きたいことを、先回りしたかのように話を広げるゼッチーダ。もしやこのリンナイからの使者に気を使っているのでは?と訝る後藤氏でしたが、そんなことなどお構いなく語り続けるゼッチーダ。
「工務店さんからは輻射パネルを薦められましたけど、かなりコストが高いし、ホントに良いのかどうかと調べ上げたら、暖房は良いが冷房はイマイチでした。湿気の強い逗子というロケーションに合っていないような気がしたので、結局温水式の床暖房にしました。ちなみに逗子の湿度対策のために、調湿も考えて、かなりの場所を漆喰壁にしたんですよ」というゼッチーダ。
さらに換気システムについて調べ上げた専門的な話を語り倒すゼッチーダに、後藤氏も唖然。「正直、一ユーザーで換気設備まで踏み込んだ人は初めて見ました。換気システムは給湯以上にコアなシステムなので、我々専門家以外でここまで知っている人はほとんどいないと思いますよ」と、驚きを隠せない様子。
「いやぁ、気になったことは調べ尽くさないと気が済まないんですよね〜」と明るく言い放つゼッチーダ。プロをも驚愕させるゼッチーダの貪欲な知識欲に、脅威を感じるエバンジェリスト・後藤氏でありましたが、気を取り直して肝心な質問をぶつけます。
「で、結局どうしてエコワンを選んだんですか?」と訊ねる後藤氏に、「電気とガスの2系統が決め手でしたね!」と、まるでCMのセリフのように答えるゼッチーダ。
「もっと詳しく言うと、まず熱源をどうするかを考えたんです。せっかく太陽光パネルを付けるので、電気を使おうと思ってヒートポンプ式を検討したんです。そんな時に工務店さんから薦められたのが、ガスと電気のハイブリッド給湯器であるエコワンだったんです。たまたま工務店の方も、エコワンユーザーだったので、いろいろと話を聞きましたよ」と、その頃を思い出すかのように遠くを見る目で語るゼッチーダ。
「もちろん話だけじゃなく、他社製品とも検討してかなり調べ尽くしましたけどね」とほくそ笑むゼッチーダの笑顔に、軽く悪寒を覚える後藤氏。彼が“調べ尽くした”というのであれば、本当に“尽くした”のであろう。
そう思った後藤氏が、恐る恐る「例えばどんなことを調べたんですか?」と聞いてみると、待ってましたとばかりにゼッチーダの口から飛び出すマシンガントーク。
「電気の省エネ性はどうか、ガスによる立ち上がりの良さはどれほどのモノか、お風呂では湯切れしないか、天災などでインフラがダウンした時のリスクヘッジとか…もっと続けますか?」 「い、いや、もう十分です…お腹いっぱいです…」
さすがのエバンジェリストもグロッキー気味。「僕は、住み心地の良さと省エネという、相反する要素を埋めてくれるのはハードウェアの役割だと思うんです。今回それを叶えてくれたのが“エコワン”ということですかね」と、メーカーとして最もアピールしたい大事なポイントをさらっと語るゼッチーダ。
う〜ん、もしかしたらゼッチーダは、リンナイ史上最強?のユーザーかもしれない…そう思った後藤氏は、次にミセスから話を伺うことにしました。