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給湯システムの特長

業務用給湯器 ハードな使用環境にも対応。業務用給湯。

給水圧力について

  • 給水圧力は200~300kPa(2~3kgf/c㎡)の範囲で供給してください。

    • 標準給水圧力:200kPa(2kgf/c㎡)注1)
    • 最高給水圧力:300kPa(3kgf/c㎡)

    注 1)50号給湯器1台当りの能力を発揮するには、設定温度60℃で冬季(水温5℃)の条件で計算した場合、23 L/分以上の水量が必要です。[(50号×25k)/(60℃-5℃)≒23L/分]50号給湯器1台の圧力損失は、水量特性表より約90kPaです。なお、50号給湯器2台~6台の場合でも、90kPa必要です。ただし、必要な給水圧力は給湯器の圧力損失以外に、23L/分×台数の水を流した時の「機器類含む給水配管損失」「機器類含む給湯配管損失」「シャワー圧力(通常50kPa)」が必要です。これらの総和が必要な給水圧力となり、これまでの経験より標準給水圧力を200kPaとしました。
    注意)階上への給湯の場合は、地上~最上階までの水頭(mH20)を加算してください。[水頭10mH20=98kPa (1.0kgf/c㎡)]

  • 即湯ポンプ一体型の商品には密閉式膨張タンクが内蔵されています。膨張タンクで吸収できるシステム水量は、往き50A配管100m、戻り25A配管100mに相当する水量です。
  • 即湯ポンプ一体型に内蔵された循環ポンプの循環水量は15L/分となっています。保温性能を充分に維持するには循環回路は1系統あたり3L/分以上(最大5 系統)としてください。また複数の回路になる場合には、各戻り管には必ず定流量弁を取り付けて、各配管の循環流量が同じになるようにしてください。
  • 内蔵の密閉式膨張タンクの高寿命化について。密閉式膨張タンクは設置後1年が経過しましたら、必ず封入圧力を測定し、設定値より低下していた場合には再封入してください。リンナイでは末永く給湯器をお使いいただくために定期的なメンテナンス制度もご用意しています。
    (詳細につきましては最寄りのリンナイ支社・支店、営業所、出張所にご相談ください。)
  • 締め切り圧力は、密閉式膨張タンクの出荷時の封入圧力290kPa(2.9kgf/c㎡)以下としてください。

水道直結給水について

水道直結給水には、水道直結直圧式と水道直結増圧式があります。

  • 即湯循環式の給湯は、一般的に水道直結給水が認められないケースがありますが、RUXC-K5000MQD/V5002MQDシリーズは、各地方自治体の水道局に即湯循環式の承認が得られるべき下記の対応をしています。
  1. 循環ポンプ、循環流量センサ、逆止め弁(給水入口部・即湯循環部)、安全弁、密閉式膨張タンク、気水分離器、ストレーナ、自動式空気抜弁など即湯循環に必要な機器類が全て内蔵されています。
  2. 機器は1.75MPa(17.5kgf/c㎡)の耐圧試験に合格しています。
  3. 逆流性能試験に合格しています。
  4. 浸出性能試験に合格しています。即湯循環水が飲料水として適合しているかは、金属類(カドミウム、水銀、鉛、ヒ素、六価クロムなど)、有機類(四塩化炭素、トリクロロエチレン、ベンゼンなど)など45項目にわたります。

    上記、2、3、4などの性能試験項目の合格により、下記認証番号を得ています。
    給湯器部の認証番号:NW1006 即湯ユニット部の認証番号:NC1008

  5. 水道直結給水を実施する上で、各地方自冶体の水道局の事情で量水器の配管口径を超える給水配管が許可されない場合の対応として、各種の配管接続口径の型式を準備しています。(40A・32A・25A)

水道直結直圧式で給水する場合のご注意

直結給水する場合は、各地方自治体の水道局へ確詔及び承認をとったうえで、すすめてください。

  • 給湯器を水道直結直圧式で設置する場合には、減圧弁(設定圧力:300kPa)が付属されたRUXC-K5000MQD/V5002MQDシリーズの親機以外は使用しないでください。

    ※付属の減圧弁には、Y形ストレーナ(60メッシュ)と水圧計が同梱してあります。直結直圧式は、下記連結台数以内を目安としてください。

  • 供給水圧は200kPa以上の地域で使用してください。供給水圧が200kPa以下の時、「機器の連結台数の圧力損失」「減圧弁の圧力損失」「給水/給湯配管の圧力損失」「シャワー圧」などを加味しますと、給湯器の能力が充分に発揮できない場合が予想されます。

[水道直結直圧式連結台数の目安] ※水道直結増圧式の場合は50Aで6台まで可能です。

代表型式 給湯器最大連結台数※ 給湯器の能力を引き出すための最低必要流量
(設定温度60℃、水温5℃の場合)
圧力損失130kPa時の流量
(機器の連結台数の圧力損失曲線より)
減圧弁の定格流量
(差圧が50kPa時)
RUXC-K5000MQD/V5002MQD 4 90.9L/min 124L/min 100L/min
(口径50A)
RUXC-K5000MQD/V5002MQD-40A 3 67.5L/min 93L/min 70L/min
(口径40A)
RUXC-K5000MQD/V5002MQD-32A 2 45L/min 61L/min 40L/min
(口径32A)
RUXC-K5000MQD/V5002MQD-25A 1 22.5L/min 30L/min 30L/min
(口径50A)
  • また、Dシリーズ以外を直結直圧式給水で設置された場合、給水圧力が300kPaより高い際には、安全弁からお湯が噴出し、密閉式膨張タンクの破損などの不具合が発生するおそれがあります。RUXC-K5000MQD/V5002MQDシリーズには、下記種類の減圧弁が付属されています。

[減圧弁の種類]

代表型式 減圧弁の種類 ねじサイズ 定格流量
(差圧が50kPa時)
定格流量
(差圧が100kPa時)
RUXC-K5000MQD/V5002MQD 減圧弁50A Rc2(50A) 100L/min 144L/min
RUXC-K5000MQD/V5002MQD-40A 減圧弁40A Rc11/2(40A) 70L/min 100L/min
RUXC-K5000MQD/V5002MQD-32A 減圧弁32A Rc11/4(32A) 40L/min 58L/min
RUXC-K5000MQD/V5002MQD-25A 減圧弁25A Rc1(25A) 30L/min 43L/min

階下給湯について

  • 屋上設置の場合、階下での出湯の際に熱交換器内で低温沸騰が発生し、熱交換器の耐久性を低下させる場合があります。屋上設置の場合には、オプション品の背圧弁を給湯出口側に取り付けてください。ただし、「給湯器の出口部」~「最階下の給湯カラン」の高低差が5m以内であれば、背圧弁は不要です。
  • お湯使用のピーク時に過大な流量で使用された場合、最上階のお湯の出が悪い場合があります。背圧弁より下流付近の給湯配管が負圧になる場合は、給湯器の能力を発揮するのに必要な流量以上であれば、最階下付近の総合流量を各カラン別に流量制限(元バルブまたは戸別減圧定流量弁の開度調整)してください。それでも解決できない場合は、給水圧力を最高給水圧力(300kPa)の範囲内で調整してください。
  • お湯使用のピーク時に、最上部の給湯配管が負圧になり「自動式空気抜弁」から空気を吸引する場合があります。その場合は、逆止め弁付の自動式空気抜弁を使用してください。

井戸水(簡易水道含む)について

  • 上水道の場合は、一般的に銅管(熱交換器や連絡管など)を腐食させませんが、一部の井戸水(簡易水道含む)は短期問(約1~2年)で銅管を腐食(潰食)させます。(注2)銅管腐食に対する影響度は、水質調査が必要です。

    注2)その要因として水質調査で、PH(ペーハー)が7以下でかつ遊離炭酸が多いなどが主な要因です。この井戸水の銅管腐食の現象は、一過式(単管式)給湯には見られない現象で、循環式給湯に限って起こる現象です。この問題を解決するには、給湯器側での素材対策も必要となり、現在は潰食の発生し易い箇所(熱交換器の給水/給湯の連絡管)には、STC銅管(内面にスズめっきを施した銅管)を使用(50号と32号のみ)していますが、さらに給湯配管設備面からの下記対応も必要となってきます。

[井戸水の給湯設備面からの対応について]
給湯器から発生した微細気泡を給湯器に戻さないため、給湯器湯出口以降の「給湯配管設備」の最上部の縦管に、「自動式空気抜弁」を設けて微細気泡を取り除いてください。なお、縦管の最上部の配管サイズは、微細気泡を取り除くため50A以上をお勧めします。
一般的に、管内流速が遅いほど脱気効果が発揮できますので、目標の流速は0.15m/s以下としてください(循環流量は15L/分で制御するため、銅管サイズ50Aの場合、計算上流速は0.12m/sとなります)。また、水圧が高いほど気泡の微細化が増しますので、300kPa以上の過度の水圧はさけてください。

その他ご注意

  • オプションのベース金枠を使用して機器を設置する際には、機器の搬入前に必ずベース金枠の取り付け工事を完了してください。
  • 架台一体型のガス接続工事は、機器の背面から行います。
    このため、機器の背面には40cm以上の作業スペースを必ず設けてください。(ガス配管キットは用意しておりません)
  • 架台一体型の機器を連結設置する際、搬入時には必ず「上部の配管カバー」や「横カバー」を取り外してから施工してください。(カバー類を取り付けたまま連結しますと、ガス接続工事や連結工事ができなくなります)
  • 機器を5台以上連結する際には設定温度を60℃にしてください。設定温度が低い場合には、流量が過大になり、配管を傷める恐れがあります。
  • 機器を連結する際のAC100Vの引き込み線は、各機器の最大消費電力に合わせて回路数を選定してください。
  • 給湯配管の最上部には必ず「自動式空気抜弁」を取り付けてください。空気の混入は「お湯の白濁」「給湯配管の腐食(潰食)」「配管抵抗の増大」などの原因となります。

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