奈津子(なつこ)
女優・タレント、家電製品総合アドバイザーエグゼクティブ等級、スマートマスター
一言で言うと、“住宅と家電のプロフェッショナル”的な資格です。
もう少し詳しく言うと、家の構造や性能に関する知識をはじめ、家電製品や住宅設備、そしてエネルギーマネジメントまで。そういったものに関する技術や、商品の知識やトレンドを理解して、スマートハウスやスマートライフのメリットを、消費者の皆さんに分かりやすく伝える使命を持つ人のことですね。
私がスマートマスターの資格を取ることになったひとつのきっかけは、「家」への興味です。いつか自分の親のために家を建てることが夢なので、どうせ建てるなら良い家にしたいし、そのために家の構造や性能についてもちゃんと勉強したいなと考えていたんですが、ちょうどそんな時に、イメージキャラクターをさせて頂いていている『一般社団法人 家電製品協会』の方から、「こんな資格があるんですが、取ってみませんか?」と紹介されたのが、スマートマスターでした。
すでに「家電製品総合アドバイザー」いう資格を持っていたんですが、私の資格は「エグゼクティブ等級」というランクで、自分で言うのもなんですが、これは“家電のプロ中のプロ”ともいえる、最上級の資格です。「エグゼクティブ等級」を取ることで、家電製品バイザーとしてはひとまず一番上まで行ったので、次は住宅の知識を深めようと、スマートマスターの資格を取ることにしました。
私は以前、『SDN48』というアイドルグループに所属していたんですが、その活動の拠点が秋葉原でした。ステージやレッスンなどで疲れたときや、ちょっと気分転換をしたいときなどに、マスクをしてこっそり出歩いていたんです。そんな時によくのぞいていたのが家電量販店でした。何しろ秋葉原ですので、家電量販店もたくさんあります。最初は家電製品を見て回ったり、ちょっと休憩してお水なんかを飲んだりしていたんですが、何度か足を運んでいる内に販売員の人たちとも仲良くなって、家電についていろいろなお話を伺うようになりました。そしたらいつの間にか、自分自身も家電に詳しくなっていたという訳です(笑)
アイドルとして活動していた時から、ずっと先のことを考えていました。いつまでもアイドルとして一線で活動していくことは正直難しいので、今のうちに何か知識や技術といった、自分ならではの“武器”“を身に付けなければいけないと、漠然と考えていたんです。量販店に通っている内に、どんどん家電に対する興味や知識が増えていったので、「そうだ、これだ!」と思って、より深く真剣に勉強することにしました。それが「家電製品総合アドバイザー」や「スマートマスター」という結果に結びつくことになりました。
もちろん私の本業は女優でありタレントなので、今後もその活動は大事にしていくつもりですが、それに加えて自分なりの武器を活かすことで、より活動の幅が広がるのではないかと考えています。
人から家電製品の購入についてご相談を受けた場合、もしその人が女性なら、シンプルで分かりやすいものを薦めます。そして、その製品があなたの生活をどのように良くすることができるのかという、期待できる効果についてお話しします。例えば、食材を入れるだけで自動で料理を作ってくれるから便利だとか、この食洗を使えば、手洗いよりも水道代が安くつくとか…ですね。
逆に男性には、少し高くても高機能でマニアックなものを薦めることが多いですね。そして、その製品を使うことによって得られる分かりやすい結果についてもお話しします。例えばこの最新のシェーバーを使えば、髭の剃り残しが何パーセント削減できるとか、このテレビのディスプレイは有機ELなので、液晶に比べて解像度がどれだけアップするかとか…ですね。男性の心に響くには、遊び心と結果が大事なんだと思います。
私の役割は、専門的で難しいことを、できるだけ分かりやすく伝えることだと思っています。「この製品にはこんな機能やあんな機能があるので、これだけ性能が上がった」というのではなく、「この製品を使うと、こんなに便利で得するんだよ〜なぜならこんな機能が付いたから」というように、まず分かりやすい結果から伝えるようにしています。特に女性には、どれほど便利か、それによってどれだけおトクかということから入ります。あくまでも一般論ですが、女性は機能が多すぎてもあまり使わないので、できるだけ簡単な操作で、細く長く使ってもらえるシンプルなモノの方が好まれます。
それと、最新の技術によってムダを排除することで、時間を手に入れることの大切さを話します。例えば食洗機や洗濯機の機能が上がることによって、日々の家事に掛ける時間が短縮されます。そうすると夫婦や家族でゆっくり語らう時間を持つことができますよ…とかね。
ちなみに私の場合は、最初は女性寄りの考えだったのですが、最近ではどんどん男性寄りというか、少しマニアックになっているような気がしますね(笑)
私が最近特に注目しているのは「調理家電」です。この分野の機能の進化には目を見張るものがありますよね。素材を入れるだけで調理してくれる自動調理機能もすごく進化していて驚きです。これを上手に使うと、食材をムダにしないし、栄養もムダにしないし、時短だし、エコにも節約にもなる。調理家電って、家庭での省エネやエコの入り口としても分かりやすいと思うんですよ。料理は毎日のようにするものだし、主婦にとってもなじみ深い分野ですからね。
それと、「美容家電」からも目が離せないですね。美容家電というと、どうしても女性が使うというイメージがありますが、最近では男性向けの商品もいろいろと豊富になってきています。美容家電を使うことによって、見かけはもちろんですが気持が変わることもあるんですよ。見た目や気持がリフレッシュすることで、生活はより楽しく豊かなものになります。そういう体験をしてもらえれば、女性も男性も、身近な家電に対して興味がわいてくるんじゃないでしょうか。
そういった情報を皆さんに分かりやすく伝えること。老若何女を問わず、多くのユーザーにエクスペリエンスを与えるきっかけを作ることが、家電製品総合アドバイザーとしての私の役割だと思っています。
家電製品アドバイザーGOLDクラス、元SDN48。趣味は日舞、茶道、餃子、TOKYOFM【スカイロケットカンパニー】、【開運!なんでも鑑定団】レギュラー出演中。雑誌DIME・日経トレンディネット等連載中。家電製品協会イメージキャラクター。得意とする家電アドバイザーとしての知識と、住まいのプロフェッショナルであるスマートマスターの資格を活かしながら、「快適な暮らしとは何か」を探求中。