vol.03
ゼッチーダの棟上げ式に乱入する
正確な住所も知らない(教えてもらっていない)まま、とりあえず逗子駅に辿り着いたニッシーダ。「ゼッチーダが家を建てるならおそらくこの辺りのはず…」という根拠のない野生の勘だけを頼りに逗子の町を歩き回り、ついにゼッチーダの新居を発見する。
実はこの日は、井田家にとってとても大事な棟上げ式の当日。ご家族・ご親族をはじめ、施工に携わった工務店の皆さんなど、関係者一同を招いて厳かに式が執り行われる中、招かれざる客であるニッシーダもいつの間にかその輪の中に入り込み、関係者のような顔をしてちゃっかり乾杯にも参加、皆さんと一緒にゼッチーダ家の無事の落成を祈願しました。
突然のニッシーダの来訪に驚きながらも快く応じるゼッチーダは、さっそく建設中の邸内を案内。そんじょそこらの施主とは違い、空間デザインについては少々心得のあるゼッチーダは、設計段階から熱心に参加。というより自らが先頭に立って設計プランを作成したとこのこと。生業としている写真のみならず、何にでもこだわりのある男の熱意に圧倒されるニッシーダは、ゼッチーダからのこだわり感溢れる説明を聞いた後、もう少し客観的な説明を意見を求めて、施工を担当される菅沼さんに声を掛けました…。