イダナリエ de Christmas!
2018年も押し迫った12月半ば。ゼッチーダファミリーが逗子に来て、初めてのクリスマスを迎えようとしています。
お祭り好きなゼッチーダのこと、おそらく家族や友だちを招いて盛大にクリスマスパーティーをやることだろう…と予想したニッシーダは、自分も忘れずに招待するようそれとなく催促するために、適当な理由を付けてゼッチーダ邸を訪れました。
玄関ドアには大きなリースが飾られ、さっそくクリスマスムード満点です。
「いらっしゃいニッシーダ、そろそろクリスマスですね〜!」と、こちらから促すまでもなく、さっそくこの話題を切り出すゼッチーダ。さすが話の早い男だ。
「実はクリスマスの飾り付けをしたところなんです。ちょっと見てくださいよ!」
と、挨拶もそこそこに、ニッシーダを家に引っぱり上げるゼッチーダ。
どうやら自慢したくてたまらなかったタイミングで訪れてしまったらしい…少し悔やむニッシーダ。
さっそく2階に上がると、ベランダに大きなクリスマスツリーが鎮座まします。
「おお、なかなか立派なツリーだね!」と言うニッシーダに、
「これ、ホンモノの天然のモミの木なんですよ〜IKEAで買っちゃいました!」
と、うれしそうに自慢するゼッチーダ。
聞けばIKEAのモミの木は、使用後の回収クーポンも付いているとのこと。さすが家族と地球に優しいゼッチーダだ。
「なるほど、エコなクリスマスというわけだね…」と、感心するニッシーダの言葉に、待ってました!とばかりに食い気味で応えるゼッチーダ。
「エコと言えば、このイルミネーションを見てくださいよ!」
見ると、ツリーのまわりはもちろん、テラス一面にイルミネーションの電球が張り巡らされています。
「ん?ツリーにはイルミネーションは付きものだろう??ははあ…エコってことは、このイルミネーションの電球がLEDってことなのかい?」
その言葉に、ニタリと笑うゼッチーダ。
「いやいやニッシーダ。このゼッチーダが、それしきのことで満足すると思いますか?実はこのイルミネーションを光り輝かせる電力は、すべて太陽光パネルで賄っているんですよ〜」
そういってゼッチーダは、ポータブルタイプの小型太陽光パネルをニッシーダに見せつけます。
「しかもこのパネルは防水仕様なんです。だからずっと外に出しっぱなしで、昼間にしっかりお日様のパワーを浴びて電気を貯め、暗くなるとその電気を使って自動的にこのイルミネーションが光り出すってわけです!」
「へぇ〜こんな小さな太陽光パネルがあるんだ!スゴいね〜」」と、素直に感心するニッシーダ。
「ここでムダな電気を使ったら、ゼッチーダとしての面目がないじゃないですか!」と豪語するゼッチーダ。
さすが、ムダな光熱費は1ミリたりとも使わないぜ!という信念の持ち主だ。
と、ここで今回の訪問の目的を思い出したニッシーダ。
「じゃあクリスマスパーティーでは、このエコなイルミネーションが光り輝くんだね!」と、それとなくパーティーの話題に持って行きますが、「クリスマスは家族で旅行に行くので、パーティーとかはやらないんですよ」と、素っ気なく応えるゼッチーダ。
え?そうなの…じゃあ俺は何のためにわざわざ逗子くんだりまで来たのか…と、肩を落とすニッシーダに、さらに追い打ちを掛けるひと言が…
「いや〜せっかく“イダナリエ”にしたのに、家族以外に自慢できなくて悔しかったとこだったんですよ。ホント、よく来てくれましたよ、ニッシーダ!」