ヒアリングから
プランの提案まで
国際線のパイロットとして、世界各国を飛び回ってきたオーストラリア出身のボーグさんが、香港の航空会社でキャリアを積んできた奥さまと出会ったのはマレーシア。ご結婚後、しばらくは香港にお住まいでしたが、現地で授かったお子さまと共に家族3人で北海道に移住することに。
やがてボーグさんの国内航空への転職を期に、お子さまの学業のことも考えて、奥さまのご出身地である兵庫県に移り住むことになりました。
神戸市内のインターナショナルスクールに通うことになったお子さまの校区のこともあり、神戸近辺で新居を探すことにしたボーグさんご一家。
しかしすぐに理想のマイホームは見つかりません。ひとまず神戸市にある外国人向けのマンションに仮住まいし、お子さまが中学に上がるまでの間に、土地探しからじっくりと始めることにしました。
新居を建てるための土地探しを始めたボーグさんご夫婦でしたが、慣れない土地での家づくりは不安でした。ある日ボーグさんは、英会話スクールを運営する傍ら、外国人専門の不動産コンサルタントをしているマークさんと知り合います。同じオーストラリア出身で、趣味も価値観も合ったというお二人は意気投合。マークさんはボーグさん邸の新居建築に一役買うことになりました。
マークさんは不動産コンサルタントとして、土地探しのサポートから建築家の紹介、設計や建築段階のアドバイスなど、幅広い活動をされており、外国人の施主と日本の建築家や施工業者との間で通訳も務めています。
中高一貫のインターナショナルスクールに通うお子さまの学区が変わらない範囲で、新居を建てる土地を探していたボーグ家。そんなある日、奥さまが学生時代の友人を介して土地を見つけます。そこは神戸市内ではなく芦屋市でしたが、お子さまの通学に問題はありませんでした。
さっそく現地に赴いたボーグご夫婦。そこが閑静な住宅街であることに一安心しましたが、予想外の変形地に驚き、「この変わった形の土地に、果たして自分たちの希望する家が建てられるのだろうか?」と、少し不安を覚えました。
ボーグさんから、そんな不安と共に新居の設計について相談されたマークさんは、この難題を解決できるであろう人物を思い当たり、さっそくボーグさんに紹介します。それが大阪の設計事務所アバクス・アーキテクツの代表である建築家の栄 隆志さんです。
マークさんと栄さんとは、数年前に外国人のご夫婦が兵庫県内に家を建てる際に一緒に仕事をしたことがあり、その時の経験を踏まえ、ボーグさんの新居設計には栄さんが適任だと思って推薦したとのこと。
マークさんから栄さんを紹介されたボーグさんご夫婦は、さっそくアバクス・アーキテクツのWEBサイトで、これまでに栄さんの建てられた家を見ました。「どの家もとても素晴らしく、自分たちの趣味にしっくりときました」と言うボーグさん。奥さまも「サイトに掲載されているすべての事例を見たのですが、遊び心がある家が多くてとても素敵でした。我が家を任せられるのはこの人だと確信しました!」と断言。設計の実績はもちろん、その人柄にも魅せられたというボーグさんご夫婦は、夢のマイホームの設計を栄さんに依頼することになりました。
オーストラリア出身のボーグさんはもちろん、海外での暮らしが長い奥さまにとっても、家は大きくて広いのが当たり前。これまでの生活でも、その大きな空間に合わせて家具や調度品を揃えてきていました。現在お住まいのマンションも、主に外国人向けということで、共有部分の廊下やエレベーターだけではなく、各居室の空間も広く、高く、大きく造られています。
新しく建てる住まいにも、できれば今使っている大きな家具やソファなどをそのまま持って行きたいと考えていたので、家の中心となるリビング・ダイニングは、大きくて広いだけではなく、高さもあって開放感のある空間を望まれていました。また、住宅街の真ん中にあるので、プライベートを重視するボーグさんとしては、隣近所に迷惑を掛けることなく、しっかりとした壁があって、家の中でゆっくりと楽しめる空間が理想でした。
他にも、家の中に庭(テラス)があることや、車2台分を駐められる駐車場があること。家族や友人などのゲストを呼ぶのが好きなので、人が出入りしやすいよう、玄関幅や廊下が広くなっていることなどボーグさんの要望が数多く出されましたが、「彼は仕事柄家にいる時間が長い時期がありますので、自分が長く過ごす空間をできるだけ快適な場所にしたいと考えているからなんです」と、その理由を説明する奥さま。「彼は料理もしますし、インテリアにもかなり詳しくて、基本彼の趣味に任せていました」とのこと。
そんな奥さまの要望はただひとつ「シンプルに!」ということでしたが、もうひとつどうしても叶えたいことがありました。それが、家の中へのランドリールームの設置でした。
ボーグさんご夫婦が長年暮らしてきた香港は湿度が高く、基本的に洗濯物は室内干しにするか、乾燥機を使うというパターンが多く、そもそもマンションなどのベランダも狭い家がほとんどです。
また、転居先である北海道も気候の関係で外干しできる期間が短く、実際ほとんどの日を室内干しで過ごされていました。奥さまにとって生まれ故郷の神戸の地ではもちろん外干しは可能ですが、これまでのライフスタイルの慣れから、新居でも外干しは考えていませんでした。その代わり奥さまがどうしても欲しかったのが、ランドリールームです。
「コロナ禍以降ウィルスに敏感になりましたし、黄砂やアレルギー対策の観点からも外干しはリスキーだと考えています。ただ子どもが大きくなると洗濯物も増えますし、時間や気候に左右されずに洗濯するためにも、ぜったいランドリールームが欲しかったんです」という奥さま。
その要望を聞いた栄さんは、ある提案をします。
新居にランドリールームの設置が必須条件であると聞いた栄さん。奥さまのご要望通りにランドリールームを設けることにしましたが、それにプラスしてある提案をしました。それはランドリールームに、ガス衣類乾燥機『乾太くん』を導入すること。
「海外では電気式の衣類乾燥機が多いので、ガス式の家庭用乾燥機があるなんて初めて知りました」という奥さま。当初は電気式の衣類乾燥機を入れるつもりで、それもあってオール電化住宅にしようかと考えていたというボーグさんでしたが、栄さんから、マークさんが『乾太くん』を自宅で使っているということ、マークさんから「乾燥機に入れてもシワができにくい」という感想を聞いて、「そんなに良いものならウチにもぜひ欲しい!」と思ったそうです。
そのきっかけで給湯器もガス式に変更、「温水床暖房」も設置することになりました。メーカーのショールームで初めて温水式床暖房を体験したボーグさんは、「エアコンよりもやさしい感じで、薪ストーブの暖かさに似ているかも」と、さっそく導入を決めました。
ボーグさん、奥さま、お子さま、それぞれからのご要望をしっかりとヒアリングした上で、栄さんによるボーグ邸の設計プランが作られていきました。「何しろ敷地が特異な形(変形地)なので、法規制も厳しくて、ご家族の皆さんから頂いた要望をすべて組み込むのは非常に難しかったのですが、できるだけ広がりを持たせて、プライバシーを確保しながら開放感のある空間に仕上げたました」という栄さん。
やがて提案されてきた設計プランを見たボーグさんご夫婦は、「なかなかインパクトがあって素晴らしいものでした!」と大満足。その後細かな部分でも微調整はあったものの、概ね一発目のプラン通りの設計にGOを出されました。
しかし設計プランが決まって、さぁいよいよ次は施工だ!という段になって、ボーグ邸新築プロジェクトに、想定外の事態が訪れます。
プロがおすすめするランドリールーム設計や乾太くんの選び⽅、オーナーさまの感想がご覧いただけます。
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