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Yuko Watanabe

渡辺 有子FOOD FOR THOUGHTショップディレクター / 料理家

多くのメディアに登場し、人気を集める料理家として、そして食にまつわるさまざまな商品を扱うギャラリーFOOD FOR THOUGHTのディレクターとしてもカリスマ的な人気を集める渡辺有子氏。キッチンを職場としながら、自身のライフスタイルを通じて“美しく暮らす”文化を発信する渡辺氏が、G:LINEの魅力とポテンシャルについて語ってくれた。

G:LINEを実際にご覧になられて、
どんな印象を持ちましたか?

すごく格好いいですね。オールブラックでデザインがすっきりしていますし、充実した機能を備えているのに、使わない時にはまるでオブジェのようにすっと佇んでいる感じがします。ミニマルでフラットな面取りがされているから、いつも清潔に保てそうですし、これまでに見たガスコンロの中で一番いいと思いました。

デザインについていえば、必要最低限のものだけを表に出し、それ以外はデジタルも使ってうまく隠すという削ぎ落としの手法なのでしょうか。私は、ボタンが無闇に多かったり、意味不明なアイコンマークが多い家電が苦手なので、いつもどれを選ぶかに苦労してきたんです。G:LINEにはシンプリシティを極めたスタイリッシュさがあり、正直驚きました。

G:LINEの使い心地については、
どんな感想を持たれましたか?

操作が直感的で分かりやすいですね。点火の方法や揚げ物の温度管理、煮込み時間の設定など、必要な機能だけでなく「あると嬉しい」機能までが揃っています。最近は多機能性が重視されているイメージがありますが、料理する側からすれば、多機能である必要は全然ないと思います。G:LINEは本当にあってほしい機能だけが充実していて、つくる側の想いというか、本当のニーズをよく分かっているなと思いました。

実際の使い心地でいうと、今日は炊き込みご飯や春巻きなど、いろいろな料理を試してみましたが、火力の調節をごく弱いとろ火から、プロの厨房レベルのパワフルな強火まで、細かく正確に設定できることにも感動しました。これなら誰にでも、失敗知らずで美味しい料理がつくれるはずです。

G:LINEは「Less is more」
「God is in the details」
という金言を
テーマにデザインされました。
渡辺さんにも、何か大切にしている
金言はありますか?

私は「余白」という言葉が好きで、いつもそれを意識して料理をつくっています。人間関係においても、余白を置いておくと自分が自由で気楽にいられるし、堅苦しくならずに、もっと多様な考え方を持てるようになる気がしています。

それは興味深いですね。
渡辺さんのレシピにも、
余白はあるのでしょうか?

確かに私は、お仕事としてメディアなどでレシピを提案していますが、「必ずそのとおりにつくってください」というものではないんです。人それぞれに味の好みがありますし、各家庭の味というのもあるので、自己流にアレンジができる余白を残しておきたいと思っています。

つまり「こうでなくてはいけない!」というような固い料理ではなく、皆さんが自分の匙加減で、少し足したり引いたりできる余白がある方が楽しんでもらえると思っているので、レシピにも余白を残しているつもりです。例えば「レシピより、もう少ししっかりと食感がある方が好み」という方がいたとしたら、G:LINEなら温度や調理時間を正確に制御できますから、自分なりの工夫を失敗せずに反映できるでしょう。もちろん、レシピどおりでいいと思っていただけたら、それはそれで嬉しいですが。

お皿も同様に、窮屈にせず少し余白を残して盛り付けていただくだけで見え方が変わってくるので、ぜひ試してみてほしいですね。きっと、これまでより美味しそうに見えてくるはずです。

渡辺さんのギャラリー
FOOD FOR THOUGHTでは、
渡辺さんご自身が商品を
ディレクション、
セレクト、
プロデュースしています。
この店で扱う器も、やはり余白を
意識した
デザインなのでしょうか?

個性的な器も魅力的ですけれど、料理を盛り付けて完成する器というのが私の基本の考え方なので。そのために大事なのが、やはり余白です。「こう使わなければいけない」と決め付けるのではなく、使う人によって使い方に自由がある器というのを意識して揃えています。ぱっと見ただけでは何の変哲もないかもしれないけれど、そのニュートラルさが美点となる器がいいのではと思っています。

最近は、器に興味を持つ方も
さらに増えていますね?

料理教室の生徒さんは、食べることもつくることもお好きですが、器にも関心が高くて、「どなたの作品ですか?」「まだ買えますか?」と訊いてくる人も多い。やはり、食にまつわるいろんなことをトータルで楽しもうと、積極的に考えているのではないでしょうか。食卓では料理の話だけでなく、器の話でも盛り上がることがよくあります。

料理の盛り付けについて、
何かアドバイスをいただけますか?

例えば、最後にグリーンのものを添えたり、散らしたりと、ひと手間加えるといいですね。それを、あえて食べてくれる人自身にやってもらったり、ライムも自分で搾ってもらったりするのもおすすめです。食べてくれる人にちょっとした作業をお願いすると、出されたものをただ食べるだけでない、「自分も参加した」というような意識と共に、別の喜びが生まれるのです。

またテーブルセッティングでいうと、お花を飾るのももちろんいいのですが、香りがちょっと強めのものもあるので、私はよく季節の果物を置いています。キッチンではなくリビングやダイニングテーブルの上に置いておくと、お客さまが「カラフルで、お花みたいね」といってくださることも。季節を感じ、愛でるためにも、果物はおすすめです。室温での追熟にもなりますから、もちろん後で美味しくいただくこともできますし。

G:LINEには、
どんな空間が合うと思いますか?

オープンキッチンで、みんなでわいわいおしゃべりしながら料理ができるような空間がいいですね。スタイリッシュなデザインだから、気分も上がると思います。

G:LINEのごとくを触られていましたが、
感触はいかがでしたか?

鋳物のざらついた感じがあるのかと思っていましたが、意外にするっとしていました。分厚過ぎないし重過ぎない、エレガントな印象を持ちました。

メンテナンス性については
どう思われましたか?

ごとくが1個ずつ外せるのがいいですね。私は毎回、使い終わったら洗うようにしていますが、とても洗いやすそうですし、外した時に上面がフラットになるので拭きやすく、常に清潔に保てる点が優秀だと思いました。

G:LINEのあるキッチンで、
どんな料理をつくってみたいですか?

本格的な中華料理をつくってみたいです。強い火力ととろ火の幅が広くて、調整が自由自在だから、“おうち中華”のいろいろなメニューを、とことん極めてみたいと思いました。

渡辺 有子

東京都出身。FOOD FOR THOUGHTショップディレクター / 料理家。大学卒業後、料理家のアシスタント、編集プロダクションでの勤務を経て26歳の時に料理家として独立。以来数多くの雑誌、広告、書籍、TVコマーシャル、テレビ番組、イベント等の幅広い分野で活動している。料理、暮らし方、ファッション含めて著書は数十冊。料理だけではなく、本人の丁寧でシンプルなライフスタイルやファッションを雑誌やWEBでフィーチャーされることも。近年ではSNSのファンも多く、多方面から評価を受ける。自身の経験を最大限生かして、料理をする目線で妥協なくセレクトされた商品や企画が、FOOD FOR THOUGHTのお客様の支持を得ている。