暮らしにリラックスを。
ユーザー体験から見る、リンナイのある暮らし。

熱ゴロウ先生に訊く

エコワンのこと
何でもお答えします

給湯器を研究してきた熱ゴロウ先生が
お答えするECO ONE Q&A

高垣 吾朗  Takagaki Goro
1981年、島根県出雲市生まれ。
父親は医師、母親は薬剤師の医療一家に生まれる。琉球大学理学部卒業後、北海道大学大学院地球環境科学研究科修了。その後、大手電機メーカーに就職。エンジニアとしてコンピュータの設計開発に携わる傍ら、海洋、気象を学んだことをベースに、「物理学を応用した快適な家を建てたい」と独学をスタート。より良い家づくりのために数々の工務店回りをしている際に「コラボハウス一級建築士事務所」の社長に出会い、入社。住宅専門の工務店「コラボハウス一級建築士事務所」の熱設計の担当者として住宅の省エネ化を追究する熱ゴロウ先生。さまざまな給湯器を調べ、給湯に必要なエネルギーや光熱費を最も抑えられるのがエコワンだという結論に達したそう。エコワンを導入したご自身の体験と、家を建てるお客さまの相談に応えてきた経験をふまえ、皆さまから寄せられる質問にお答えします。
  • Q.1

    そもそもエコワンって何ですか?

    A.1

    電気とガスのいいとこ取りをした、省エネ性能No.1の給湯器です。

    みなさまのご家庭にあるエアコン、実は非常に省エネ性能が高いのをご存知でしょうか?近年は、こまめに電源をつけたり消したりするよりも、つけっぱなしで生活するほうが場合によってはお得な場合もあるという話は聞いたことがあるかと思います。

    消費するエネルギー以上の熱を集める

    エアコンの省エネ性能が高いのは、空気中の熱をかき集めて、それを大きなエネルギーに変える「ヒートポンプ」という技術を使っているからなんです。実際に消費する電気エネルギー以上の熱エネルギーを得られるので、大切なエネルギーを高効率で有効活用できる仕組みです。

    ガスをバックアップに。お湯切れの心配なし

    エコワンはこのヒートポンプを「お湯を温める」ことに使うことで、給湯時の高い熱効率を実現した給湯器です。ヒートポンプで40℃から60℃のお湯をゆっくり沸かし、タンクに貯めて、必要な時に使います。さらに、タンクがお湯切れした時に備えて、効率的なガス湯沸器「エコジョーズ」が補助的に働いて、急速にお湯を沸かして対応します。

    各家庭の生活リズムを学習して、最も効率の良いタイミングでお湯を沸かすことができるので、タンクのお湯を無駄にしません。

    電気を使ったヒートポンプで省エネを、そしてガスを使うエコジョーズでお湯切れしない。電気とガスのいいとこ取りをしたハイブリッド給湯器。それがエコワンなのです。

    お湯




    ヒートポンプユニット
    タンクユニット
    給湯
    給水
    ヒートポンプユニットが水を温めてタンクにお湯を貯める
    貯めたお湯が不足した場合はガス給湯器(エコジョーズ)でお湯をつくる
  • Q.2

    似たような名前の給湯器がたくさんあるけど、
    それぞれ何が違って、どれがいいの?

    A.2

    エネルギー効率で選ぶなら、断然エコワンです。

    エコワン、エコジョーズ、エコキュート…。給湯器には、なんとなく似たような名前の製品が多くて混乱しがちですよね。
    それぞれ、お湯を沸かす仕組みや特徴が少しずつ違います。そこで、その特徴をまずはエコワン以外の給湯器がどのようなものか、整理してみましょう

    エコジョーズ

    エコジョーズは、従来は捨てていたガス給湯器の排熱を極限まで活用して湯を沸かすことで、ガス式として最高の効率性を備えた給湯器です。

    エコキュート

    エコキュートは、エコワンにも使われている「ヒートポンプ」を活用してお湯を作る給湯器です。では基本的には同じものかというと少し違います。

    • エコジョーズ

    • エコキュート

    • エコワン

      エネルギー効率は
      エコワンに軍配

    熱効率ではエコワンに軍配

    エコキュートとエコワンとの一番の違いは、補助的なガス給湯機能を持たないこと。ヒートポンプはゆっくりお湯を温めることしかできませんから、たくさんお湯を使おうとするとエコワンと違ってお湯切れが起こる可能性があるということです。その分お湯をためるタンクの容量が370リットル、または460リットル以上とエコワンの最大160リットルよりはるかに大きくなります。タンクが大きいということは、設置場所が限られてしまう可能性があるということにもつながります。

    エコキュートは夜間の安い電気代を利用して、大きなタンクに8時間ほどの時間をかけて70℃~90℃のお湯を作るという点でも異なります。一方エコワンは家庭の生活に合わせて、最も使うであろう時間の直前に40℃から60℃のお湯をためる仕組みになっています。エコキュートはお湯を溜めてから使うまでの時間が長いため、その間の熱のロスがエコワンと比較して大きくなります。さらにヒートポンプは高い温度のお湯を作ろうとするほど熱効率が落ちる、という特徴もあります。ですので、40℃から60℃のお湯を作るエコワンの方が効率よくお湯を作ることができるのです。

    エコキュートは深夜の安い電気代を利用できる点がメリットと言われていますが、近年深夜時間帯の電気料金は全国的に上昇傾向にあり、エコワンとのランニングコストを比較検討する際は、この点に注意が必要です。エコワンはタンクの容量がなくなった際にガスを使うためガス代が余分にかかりますが、それでも給湯・お風呂にかかる総エネルギー量はエコワンの方がエコキュートに比べ少なくなります。

    ちなみに我が家では、お風呂と給湯に特に何の配慮もなくお湯を使った場合にかかる電気ガス合わせた光熱費は、平均して月4000円ほど。仮にエコジョーズだった場合のわずか40%の光熱費しかかからない、という結果でした。またエコキュートと比較しても、私の試算ではエコワンのほうが安いようです。現在の電力料金プラン(2023年7月現在)でのエコキュートのランニングコストが、およそ5,000円/月である一方で、エコワンのランニングコストが4,000円/月と、安く抑えることができています。ただしランニングコストは、その地域の電気代やガス代の状況、また各ご家庭での生活スタイルによって異なってきますので、比較検討する際は販売店の方としっかりご相談ください。

  • Q.3

    エコワンは、どういう人にぴったりなの?

    A.3

    お湯を使う人ほど、お得になります

    やはりまず一番得をするのは、一緒に住む人が多い家庭です。

    たとえば家族が4人以上いて、お風呂やシャワーを頻繁に使うような場合はエコワンを導入する恩恵は大きいでしょう。とはいえ家族が少なくても、エコワンにはさまざまなタンクサイズがありますので、初期導入費用を抑えつつ給湯やお風呂にかかるランニングコストを下げることが可能です。

    また、床暖房をはじめとする健康的な暖房を使いたい人なら、さらにエコワンの恩恵を受けられるはず。エコワンのダブルハイブリッドタイプなら、効率の良いヒートポンプのお湯を活用した床暖房やパネルヒーター、温水ヒーターが使えます。火を使わないから安全で、エアコンのように空気が乾燥しないから健康的な暖房生活を送れます。輻射熱を活用し、まるで日だまりにいるかのように体の中からあったまる暖房をお得に活用したいならば、エコワンのダブルハイブリッドは必須の選択肢です

    太陽光発電を導入する場合、エコワンのメリットはさらに大きくなります。エコワンには、日中の電力が最も余る時間帯にタンクに最大限の蓄熱をする太陽光発電利用時にエネルギー利用の最適化を測る機能を搭載。太陽光発電の余剰電力の買い取り価格が下落しており、現在は1kwhあたりの電気の買取価格が電気の使用料金に満たない状況も生まれてきました。電力の自給自足が必要になってきているいま、より効率的にエネルギーを使う賢さも備えています。

  • Q.4

    本当にお得なの?

    A.4

    我が家では、年間8万円もランニングコストがお得です

    我が家の事例をお話しします。お風呂と給湯に特に何の配慮もなくお湯を使った場合にかかる光熱費(お風呂・給湯のみ)は、月当たりの平均で4,000円ほど。エコジョーズを給湯に使った場合のわずか40%となり、年間にして8万円以上もお得になりました。エコワンの設計上の試用期間は10年ですから、それを考えるとそれまで使い続けた場合、エコジョーズとエコワンの初期導入費用の差が80万円程度までならエコワンがお得という計算です。

    年間8万円もお得!

    実際の使用感やランニングコストについては、さまざまなご家庭の実例が下記のリンクにありますので、参考にしてみてください。

  • Q.5

    新築じゃないとだめなの?
    これまでの給湯器が壊れた場合、
    すぐにエコワンに取り替えることは出来るの?

    A.5

    壊れなくても取り替える人、増えています

    エネルギー費用が高騰し、ランニングコストの低減効果がより大きく出るようになっているため、機器交換費用を掛けてでも省エネな機器に変更するほうがお得な状況も生まれつつあります。

    また、160L機はサイズも大きく重量もあるため設置場所を選ぶ傾向にある一方で、やや小型ながら省エネ性を確保しているECO ONE X5や、ヒートポンプの消費電力を10A以下に抑え、一般的な外部コンセントでも使用可能にしたECO ONE X5 Plug-in Modelも登場しています。設置スペースの確保が難しい集合住宅や狭小住宅にも手軽に導入できるようになりました。

  • Q.6

    マンションに設置できる?

    A.6

    設置事例はあります。まずは販売店にご相談を

    様々な設置状況に合わせたタイプがエコワンにはあり、また実際に新築マンションに導入した事例も多数あります。
    ただし、設置可能かどうかは環境によって異なりますので、まずは近くの販売店にお問い合わせたほうが良いでしょう。

    • バルコニーにガス熱源機とタンクユニットを設置したイメージ

    • 玄関のPS内にガス熱源機とタンクユニットを設置したイメージ

  • Q.7

    エコワンのサイズ、何を選べばいいの?

    A.7

    効率性優先、または暖房を使うなら断然160リットル
    設置性ならX5(70リットル)

    エコワンは、160リットルとX5(70リットル)の2サイズ。それぞれの家庭の生活スタイルに合わせて、使い分けられます。それぞれの違いは、お湯を貯められる容量の大きさです。選ぶポイントは、お湯を何にどう使うか。そして熱効率とランニングコストと初期費用、設置スペースです。

    おすすめは160リットル

    例えばエコワンは、160リットルが最も効率がよくランニングコストの削減効果が高くなります。家族が多い場合は160リットルを選ぶのが無難です。また160リットルには、床暖房や温水パネルヒーター、温水ファンヒーターなどを使用する際にヒートポンプで温めたお湯を使える「ダブルハイブリッド」モデルがあります。

    ダブルハイブリッド以外のモデルでは、エコジョーズで温めたお湯のみで暖房を使う(なお、ふろ給湯モデルの場合は、温水暖房は使えません)ことになるので、暖房のランニングコストに差が出ます。温水暖房を使用する場合は断然160リットルのダブルハイブリッドをお勧めします。

    160L
    エネルギー効率が
    最も高くおすすめ!

    設置性優先ならX5(70リットル)

    狭小住宅やマンションなど、設置場所が限られている方の場合は50リットルタイプという選択肢もあります。奥行きが50cmしかない場所や、窓下のような低い位置にしか設置できない場合など、多様な条件に合わせて設置できるのが特徴です。

    タンク容量が小さいことで機器の重量も抑えられるため、コンクリートの基礎を作るなどの手間・費用を省けるメリットもあります。既存住宅での給湯器の置き換えを検討する場合などは、特にメリットの大きな特徴といえます。

    ヒートポンプユニットの給湯比率を高める「ターボヒーティング」機能によりタンクの小型化をカバーし、高い省エネ性能を維持しています。

    70L
    70リットルなら
    設置場所が狭くても
    導入可能です
  • Q.8

    どのくらいのスペースがあれば設置できるの?

    A.8

    50cmの奥行きがあれば、大抵の場所に設置可能です

    X5(70リットル)タイプは奥行き50cmの通路スペースが必須条件です。その空間さえあれば、背が低く、レイアウトにかなりの自由度があるため、窓下のような低い位置や、既存の給湯器の位置に合わせるといった多彩なニーズの置き方が可能です。160リットルタイプは55cmの奥行きを必須条件として、様々な空間に設置できます。

    X5(70リットル)設置の場合

    ※ヒートポンプの前方に据付制約(P54)通りの離隔が確保できない場合、別売オプションのHP風向偏向板を使用してください。

    • 窓下にしか設置スペースのないご家庭でもOK!

    • 既存の給湯器の設置位置に合わせられる!

    • 設置する幅が限られていてもOK!

  • Q.9

    お得な購入方法はあるの?

    A.9

    さまざまな国や自治体の補助金を利用可能です

    少ないエネルギーで給湯できるエコワンは、住宅の省エネ化に最適。エコワンの導入で、省エネルギー住宅化が容易になります。住宅の消費エネルギーと発電エネルギーの収支がゼロとなるZero Enery House(ZEH)の基準を満たす住宅の建築・購入に対して、国から補助金が出る制度がいくつかあります。

    自治体独自の補助金制度

    国の支援制度とは別に、自治体が高効率給湯器をはじめとした省エネ設備導入の補助等、住宅にまつわる様々な支援制度も数多くあります。例えば東京都は「東京ゼロエミ住宅導入推進事業」として、太陽光パネルの設置を必須の条件としない代わりに、ZEH以上の省エネ基準を実現した新築住宅への助成金制度を独自に展開しています(ZEHとの併用不可)。

    これとは別に、多くの自治体でエコワンを含む高効率給湯器の導入に補助を出しています。詳しくは、「高効率給湯器 助成金」で検索、またはお住まいの自治体サイトをご参照ください。

  • Q.10

    騒音で近所迷惑になったりはしないの?

    A.10

    エアコンの室外機と同じ程度です

    エコワンで使用しているのは、エアコンの室外機と同じ仕組みのヒートポンプユニットと、高効率のガス給湯器、そしてお湯を貯めるタンクです。

    既にエアコンを設置しているご家庭であれば、室外機が1つ増える程度の音がする、と考えれば大丈夫。それ以外の特別な騒音はありません。とはいえ、決して音がしないわけではないので、設置の際は周囲の状況に配慮するのを忘れずに。

    なお、メーカーの公式発表によれば、ヒートポンプユニットの運転音は、47db(A)(※中間期 無響室にて計測)となり、広いリビング用のエアコン室外機と同程度となります。ガス給湯器の運転音は、通常のガス給湯器と同様の49db(A)以下となります。

    ヒートポンプユニットの運転音
    47db(A)
  • Q.11

    何年持つの?
    仕組みが複雑そうで、壊れやすくない?

    A.11

    メーカーによれば10年が標準使用期間。他のガス給湯器と変わりません

    初期投資の必要な機器なので、できるだけ長い期間故障なく動いて欲しいと思うのは当然ですよね。ちなみにメーカーが定めた設計標準使用期間は10年。これは他の給湯器と変わりません。

    もし、より長くおうとすれば、サビなど機器自体の劣化をできるだけ防ぐ対策を取ることができるかもしれません。戸建住宅の給湯器は、一般的に屋根のない場所に設置され、風雨に晒されがちです。その状態で10年が標準的な使用期間ですが、屋根のある場所に設置したり、埃や直射日光が当たりすぎない場所に置くなどの工夫で、使用期間を伸ばすことが期待できます。

    ちなみに、これは1ユーザーとしての期待を込めての意見でもありますが、エコワンはヒートポンプとエコジョーズをバランスよく使用するため、それぞれの機器に過剰な負担をかけずに運転できる点がメリットになるのではと感じています。エコジョーズ単体よりも、ヒートポンプ単体で動くエコキュートよりも使いすぎになりにくいのは間違いありません。もしかしたらこのことが使用可能な年数に良い影響を与えるかも、と密かに期待をしています。

    また、仮に故障してもヒートポンプユニットとエコジョーズの部分などパーツごとに交換可能です。

    • 雨ざらしにしない

    • ほこりの多いところに置かない

  • Q.12

    災害時に停電したり、
    非常時になったときも使えるの?

    A.12

    ガスと電気、2つのライフラインに対応しているから災害に強いのが特徴です

    電気とガス、どちらも上手に使ってお湯を効率良く作るのがエコワンの特徴ですが、この特徴は災害時にも活かされます。

    家のライフラインのうち、熱源になるのは電気・ガスですが、一方のガスさえあれば、太陽光発電や車の電源でも給湯ができてしまうのがエコワンの良いところ。

    大きな災害が起こってガスと電気の両方が途絶えてしまっても、100Vで動くエコワンの特徴から、太陽光発電や蓄電池が設置されていればお湯を作ることが可能です。エコキュートのように200Vで動く機器ではちょっと真似できない、いざというときの安心感がエコワンにはあります。

    タンクに貯めたお湯が使えていざという時に使えて、しかも電気かガス、どちらかさえあればお湯が作れるエコワンは、災害対応のデパートです。

    ガスと電気の
    ハイブリッド給湯・暖房システム

    ガス

    電気

  • Q.13

    エコワンに省エネ以外の魅力はありますか?

    A.13

    エアバブルテクノロジー付きのエコワンがおすすめです

    お風呂の時間をちょっとした温泉気分にしてくれる、マイクロバブルバスです。スイッチを入れると、肌触りの柔らかい白いお湯が出てきて、ホッとしたお風呂時間を演出してくれます。

    また、マイクロバブルよりも更に細かな気泡、ウルトラファインバブルの発生装置を搭載した機種もあります。家中がウルトラファインバブルを含んだお湯になるから、排水口のヌメりや臭いが付きにくくなったり、水回りの掃除の頻度が減って、生活のちょっとした不便をこっそり解消してくれます。