K様邸(兵庫県)
家族構成:4人(ご夫婦+お子さま2人)
職業:建築家
延床面積:36.24坪(119.81㎡)
導入しているリンナイ機器:食器洗い乾燥機|床暖房
太陽光の有無:なし
家族それぞれが、季節に応じてお気に入りの場所が見つかる家
家全体が、家族のフィールドになる
建築家であるK様がご自身で設計されたという自邸は、兵庫県西宮市の郊外に建つ、自然に囲まれたログハウス風の一軒家。外壁はすべて木材で覆われており、屋根から突きだした煙突も印象的な外観は、まさにログハウスそのもの。しかも玄関から中に入ると、土間には立派な薪ストーブが鎮座しています。
「自分の家だったので、いろいろと冒険してみました。今後の仕事にも参考になるかと思って」と笑うK様。ご自邸ということで、設計と現場監督の両方を担当されたとのことでしたが、「材料の調達も自分でしたんですが、やっぱりしんどかったですね。
設計に専念していれば良かったかなと、少し後悔しています」と、当時を思い出して苦笑されます。「この家は外観や薪ストーブに目が行きがちですが、全体的にはそれほどクセのない設計をしたので、住みやすさに問題はありません。
邸内の空間も限定的な使い方ではなく、例えばどの部屋でも寝られるように、柔軟性のある使い方ができる家にしたかったので、家全体が家族のフィールドという感じで、みんな自由に使っています」というK様でしたが、「でもその分、片付けが大変なんですけどね…」と、すかさず奥さまが突っ込みを入れます。育ち盛りのお子さま二人を抱えての生活は実ににぎやかで、二人のお嬢さんは家中を遊び場に、元気にあちこち走り回っているとのことです。
自宅兼事務所なので、コロナ禍でも大きな影響はなし
「開放的な設計のおかげで、コロナ禍でのステイホーム期間も、家族みんながストレスなく過ごすことができました」。建築家であるK様は、二階にご自身の仕事場を用意されていますが、実は奥さまもキッチン横のパントリーの奥にご自分の部屋を持っています。「仕事やミシン掛けなどもできますし、自分だけのスペースなので、家事や子育てなどで疲れたときにも、ちょっとした逃げ場になっています」と、その部屋の存在をありがたく思っているとのこと。夫婦それぞれが自分だけの空間を持つことも、ストレスフリーの要因になっているようです。
以前暮らしていたマンションは陽当たりが悪かったということで、とにかく明るい家づくりを目指したというK様。「あえて北側に大きく開口部を取って、晴れでも曇りでも天気に関係なくリビングが明るくなるようにしました。外の景色がいいので、リビングの窓も夜間に外付けのブラインドを下ろすだけで、カーテンは掛けていません」というK様。
リビングの外には庭に面した縁側もあり、夏場は家族でバーベキューを楽しんでいるとのこと。「次は中秋の名月を見るための月見台として、屋根の上にウッドデッキを作ろうかと考えているんですよ」と楽しそうに話すK様。ご自身で設計された自邸の、四季折々の楽しみ方を模索しているようです。
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火を眺める生活がしたかったので、薪ストーブは必須でした
K邸内で一際目を惹くのが玄関土間にある薪ストーブ。その設置理由をお訊ねすると、「昔から火を眺める生活がしたかったんです。火って、じっと眺めているだけでもリラックスできるんですよね」というK様。家を建てると決めたときから、薪ストーブは必須アイテムだったといいます。「確かに手入れや薪の仕入れなど、手間の掛かることはありますが、暖房器具にもなりますし、調理器具にもなります。それに子どもたちにも火に触れる生活をさせたかったんです。火の素晴らしさだけではなく、火の怖さも知って欲しかったので」というK様に、奥さまも「小さな子どもの方が本能的に火に対する怖れを持っているのか、危ないことはしませんね」といいます。
もうひとつ気になるのが、玄関横にある登り棒。これは奥さまからの要望で、家の中で子どもたちが運動できる場所を作って欲しいと言われたからとのこと。「最初は廊下にうん梯を作って欲しいとも言われていたんですが、そこに洗濯物を干しそうだったのでやめました」と笑うK様。いくら柔軟性のある使い方を目指したといっても、さすがに子どもたちのアスレチックフィールドにはしたくなかったようです。
キッチンに立ちながら、子どもたちの様子が見えるように
奥さまが一番こだわったのがキッチンでした。「キッチンに立っていても、子どもたちの様子が見えるようにしたかったんです。それに私がキッチンでお料理しているときでも子どもたちが遊びに来れるように、アイランド型にして回遊性を持たせました。キッチンの周りを子どもたちがぐるぐる走り回ることもありますよ」と笑う奥さま。またご夫婦二人で料理をすることもあるため、二人でも調理しやすいよう、シンクとコンロを二の字型に配置しています。
「最初は普通のシステムキッチンを考えていたんですが、見た目にもこだわりたくなって造作しました」というK様。そうして完成した完全オリジナルの木目のキッチンには、知り合いの木工作家の手による装飾も施されています。「他にも子ども用の椅子やトイレの中のカウンターなど、いろんなものをオーダーメイドで作ってもらいました。おかげで大好きな木に囲まれた生活が送れています」と満足そうなK様。リビングの床にも無垢の杉の木を使っており、木の持つあたたかさが、K様ご家族の暮らしをやさしく包み込んでいるようでした。
フロントオープンで選んだ、リンナイの食器洗い乾燥機
実はご友人である木工作家の方のおかげでK邸に導入されたものがもう一つありました。それはリンナイ製の食器洗い乾燥機。
「以前の住まいには食器洗い乾燥機がなかったので、引っ越したら絶対に欲しいと思っていました」という奥さま。「ネットとかでいろいろと調べたら、スライドオープンよりフロントオープンの方が使いやすくて便利だというコメントが多かったので、買うならフロントオープンだなと決めていたんです」とのこと。しかしフロントオープンタイプに絞って調べていくと、そのほとんどが外国製で、しかも高価な機種が多く、どうしようかと悩んでいたその時に、「木工作家の方から“ウチの食洗機はフロントオープンだけど国産だよ”と紹介されたのが、リンナイの製品だったんです」という奥さま。「さっそく調べてみると確かにフロントオープンで、しかも二層式のカゴが大容量で食器も入れやすい感じでした。それに外国製に比べると価格もリーズナブルで、これは買いだなと思いました」ということで、この機種に決められたとのこと。
「それに化粧パネルがカスタマイズできたのも良かったですね」というK様。確かに木目調で統一されたキッチンにも、違和感なく収まっています。
「実際に使ってみて思ったんですが、やっぱり食器洗い乾燥機は食器が入れやすいかどうかがポイントだと思います。その点この機種は、容量が大きく背も高いのでいろんなものを入れられます。五徳なんかも入るので、とても重宝していますよ」という奥さま。さらに「洗いかごをワークトップの上に置かずに済むので、キッチンがスッキリしますよね。そこも気に入っているポイントです!」と、今では食器洗い乾燥機のない生活は考えられないとのことでした。
次なる目標は『乾太くん』かも?
「朝キッチンに立つときに寒いのがいやだったんです」という奥さまの要望に応えて、床暖房はキッチンと和室に入っています。「最初は薪ストーブがあるので、床暖房は要らないかな?と思っていたんですが、薪ストーブのある土間からはキッチンや和室までなかなか暖かさが届かなかったので、結局入れることにしました」というK様。「私のモーニング・ルーティンは、朝起きたらまずキッチンの床暖房をつけてから朝食を作ることです」と笑う奥さま。忙しい朝は、薪ストーブの暖気が家中に届くまでのタイムラグを待っていられないとのこと。
「床暖房の効いた和室では、家族みんながゴロリと寝転ぶことが多いのですが、子どもたちはキッチンの床でも寝転がっていますよ。暖かい床がよほど気持ちいいんでしょうね」と、二人のお嬢さんを見て微笑む奥さま。そんな奥さまに、いまの生活に何か足りないものはないですか?とお聞きすると、「『乾太くん』には興味がありますね!ランドリースペースには窓もあって、外干ししなくても光と風も入るし、お風呂には浴室乾燥機もついているんですが、最近『乾太くん』のCMとかも見て、とても気になっています。子どもたちの洗濯物もこれからどんどん増えていくでしょうし、いつか『乾太くん』を入れたいですね!」という奥さま。次の課題として、屋上に月見台の設置を考えているK様でしたが、奥さまからの新たな要望に、計画の再考をせざるを得ない状況になったようです。