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S様邸(大阪府)

家族構成:3人(ご夫婦+義父)
職業:デザイナー
延床面積:52.22坪(172.63㎡)
導入しているリンナイ機器:乾太くんデリシア
太陽光の有無:なし

フワッとした自分たちの思いを、想像以上に具現化できた家

都心の中にあるビルの跡地に建てた二世帯住宅

大阪市内の中心地、上町台地からもほど近いまさに“都心”といえる場所に建つS様邸は、デザイナーであるS様と、IT企業に勤める奥さま、そして奥さまのお父さまの3人が暮らす二世帯住宅です。元々お父さまが所有されていたビルが老朽化したことをきっかけに、ビルを取り壊してそこにS様の仕事場も兼ねた二世帯住宅を建てようと考えられたのが2019年の初め頃。しかしその後すぐに世界が一変。コロナ禍の影響もあって、完成したのが2020年の10月。実に2年近くの歳月を費やすことになりました。

「まわりを高い建物に囲まれているので、リビングに陽が差し込むのか不安でした」という奥さま。

大阪の都心ということもあって、生活には便利な場所ではありましたが、元々ビルが建っていたことからも分かる通り、ここは住宅地ではなく市街地。両隣も民家ではなくマンションやビルに囲まれていました。また縦長の土地なので、ここにどのような家を建てることができるのか?悩まれたS様ご家族は、まず大手のハウスメーカーにご相談されました。

しかし提案として上がってくるものは、両サイドを高い建物に挟まれた立地を上手く活かしたプランもなく、ピンとくるものがなかったといいます。そこでS様は、ネットで建築家を探すことに。サイトを見て気になった何人かの建築家に希望を伝え、設計プランを出してもらうことにしました。

自分たちで選んだプロを信じ、余計な口出しはしないようにした

「まず二世帯であること、二世帯だけどお互いのプライバシーが守られていること、自分の事務所を設けること、そして立地の制約がある中で、きちんと採光の取れた明るい家にするということ」というS様のご希望と、「バーベキューがしたい!」という奥さまのご希望もプラスされた要件を元に、建築家の方たちからいくつかのプランが上がって来ました。

その中で特に目を惹いたのがアバクス・アーキテクツの代表である栄隆志さんのプランでした。「縦長の土地なので、二世帯分の玄関の配置が難しかったんですが、栄先生の提案は、玄関に入ってから分かれるというアプローチで、“お!これは”と、テンションが上がりました」という奥さま。

S様も「あまり細かくヒアリングしていないはずなのに、たたき台として僕らの希望に近いものが上がって来たんです。突飛すぎず、平坦すぎず、長く飽きずに住めそうなプランを上げてくれたので、この人にお願いしよう!」と、決められました。

「私たちのフワッとした話を、自分たちの思い以上に具現化してくれる栄先生は、なんてスゴいんだろう!と思いました」と奥さまがいうように、栄さんのプランはS様ご家族の思いに寄り添ったものでした。

  • 「フワッとした要望だけで、想像以上の形にしてくれた栄先生はスゴいと思います!」と笑うS様ご夫婦。
  • 「難しい立地だったので、たしかに採光や通風には苦労しましたね」と、設計当時の苦労を語る建築家の栄さん。

「自分たちでじっくりと吟味して選んだ建築家の先生に頼んだ時点で、それ以上あまり細かいことは言わず、後はプロに任せようと思いました。素人が余計なことを言い過ぎると、あまり良くない結果に繫がるのは、デザイナーとしての自分の経験上よく分かっていましたし…」と笑われるS様。その信頼に応えるように、栄さんの設計した家は、S様ご家族の期待以上に仕上がりました。

京都の古い街並みをイメージした通り土間を歩くS様ご夫婦。目立たないですが、この通りの両サイドに、S様のオフィスと親世帯のドアがあります。

課題は採光と通風、そしてプライバシーの厳守

「たしかに採光には苦労しましたね」と、設計当時を振り返る栄さん。土地の三方がマンションなどの高い建物に囲まれていて、空いているのが北側のみ。そこで考えたのが中庭を設けて空から光と風を採り入れるというプラン。「周囲のビルの間の隙間を探して、開口部を設けるようにしました」。そんな栄さんが常日頃より住宅を設計する際に大事にしているのが、開口部の取り方と、例え少しでも緑の見える家にしたいということ。「だから高い建物に囲まれたこの家でも、限られた隙間を見つけてできるだけ多くの光と風を採り入れること、少しでも緑を楽しめるよう、二階のリビング横に中庭を設けました。それにこの中庭では、奥さまご希望のバーベキューもできますしね!」と笑う栄さん。

リビングから緑が見えるよう、中庭で植物を育てています。

また、遮光の必要はあるが、プライバシー保護のためのカーテンはナンセンスと考えている栄さんは、カーテンを閉めなくても、隣接するマンションからの視線が気にならないよう、絶妙な配置で開口部を設けています。「カーテンがない方が明るいですしね」と奥さまがいうように、中庭に面したリビングの大きな窓にもカーテンボックスはありますが、カーテンは掛かっていません。「外部とはもちろん、一階の親世帯ともしっかりプライバシーが守られていますので、二世帯住宅でもお互い気兼ねなく暮らすことができます」と、栄さんの設計プランにはS様ご家族も感心されたとのことでした。

1階のオフィスで仕事をするS様。長い時間を過ごす場所なので、できるだけ居心地の良くなるよう、自分でカスタマイズをしているとのこと。

洗濯物の外干しは一切しません!

「基本的に外干しは一切しません!」と奥さまが断言するように、洗濯物は『乾太くん』と浴室乾燥機で乾かしているというS様ご家族。そもそも外干しできる場所も設けていないとのこと。「以前暮らしていたマンションでもベランダはあったんですが、そもそもが陽当たりの悪いベランダで、洗濯物もエアコンの室外機の風で乾いているんじゃないかというくらいでした」というS様。知り合いから『乾太くん』の噂を聞いていた奥さまは、新居を建てることが決まったときには、すでに『乾太くん』の導入も決めていたといいます。「『乾太くん』を入れている知人の家にも見学に行きましたし、使用感も聞いていましたから、不安もまったくありませんでした。とにかく乾燥のスピードも速いですし、タオルの仕上がりなんて、外干しより全然気持ちいいですよ!」と、『乾太くん』の実力には大満足のご様子。

基本外干しはしないという奥さま。毎日のように、『乾太くん』が大活躍しています。

またランドリールームには、『乾太くん』の他にもさまざまな奥さまのこだわりが反映されています。例えば手洗いしたいデリケートな衣類や、靴などのハードな汚れ物を洗えるスロップシンクの設置、衣類を収納できるクローゼットに、畳みものやアイロン掛けもできる作業台など、ランドリールーム内で、洗濯〜乾燥〜アイロン掛け〜折り畳み〜収納までをワンストップでできる効率性を追求しています。

「CMなどで知名度も上がってきていますし、お客様からの問い合わせも増えています。特にお子さんの多いご家族にはお勧めできます。これからの新築物件には、『乾太くん』はマストかもしれないですね!」と、栄さんも太鼓判を押しました。

『乾太くん』ありきで作ったランドリールーム。機能的に設計されています。

コンロは最初から『デリシア』一択

「お料理するのに火を使わないというのは、自分の中では考えられませんでした。だからコンロは最初からガスと決めていたんです」という奥さま。中でも『デリシア』には最初から目を付けていたとのこと。

「ハッキリ言って『デリシア』一択でした。知り合いも使っていて、機能や使いやすさは聞いていましたし、デザインも気に入っていましたから」という奥さまが選んだのは、黒の『デリシア』。「そもそもキッチンを黒で統一したかったんです。

せっかく戸建てを建てるんだったら、マンションではあまりないようなキッチンにしたいなと思って、家を建てるとなった時からインスタやWEBサイトでいろいろと調べていたんですが、そこで見つけた黒いキッチンがスゴくカッコいいなと思って。だから換気扇も黒ですし、水洗の蛇口も黒です」と、スタイリッシュなブラックキッチンに満足しているという奥さま。

ご夫婦がこだわった、クールでスタイリッシュな黒の『デリシア』。

「僕も料理はするんですが、『デリシア』はとても気に入っています。コンロで燻製までできるってスゴイや!と思って、使いまくっています」というS様。

奥さまも「魚を焼いてもあまりニオイがしないというのは最高ですよね。それにアプリもよく使っています。麺茹でのタイマーとかすごく便利ですよね!」と、リンナイ公式アプリを使ったオート調理にはまっているとのこと。

「スマホでメニューを選んで、レシピ通りに下ごしらえしてコンロにデータを送るだけで、後はほとんど『デリシア』任せでいいんですものね。すごく楽ですし、何だかお料理するのが楽しくなりました!」と、『デリシア』を導入してから料理に対するテンションが上がったとのことでした。

共働きで忙しい毎日のS様ご夫婦にとって、『デリシア』のアプリ調理機能が、健康的な食生活を送る上での頼れるサポーターになっているようです。

『デリシア』を入れてからテンションが上がり、いろんなメニューに挑戦するようになったという奥さま。
コロナ禍の影響で、リモートワークが増えたという奥さま。おかげで夫婦一緒に過ごす時間も増えました。

予算内で、120%良い家を建ててもらいました

「この土地にいったいどんな家が建てられるんだろう?」と、最初は立地面での不安があったというS様ご夫婦ですが、親世帯に住むお父さま共々、完成した家には大いに満足しているといいます。京都の土間が好きだったというS様の意向に沿ったエントランスは、玄関を入ったところに黒い杉板とラワン材を壁材に使った、京都の古い街並みをイメージさせる通り土間があり、そこに親世帯とS様の仕事場へと入るドアが、ひっそりと配置されています。少し変わっているのが、S様の事務所に入るドアを開けると、まずトイレがあること。邸内から事務所に行くには、このトイレを通らなくてはなりません。「僕は事務所にトイレは要らないと言っていたんですが、僕以外の二人が作った方が良いというので、仕方なくあの位置になりました。まぁ結果的にはよく使っているんですけどね…」と笑うS様。それも含めて、栄さんが設計されたこの家の仕上がりには満足しているとのこと。「ランドリールームなど、限られた予算と空間の中で、私が入れたいものはすべて入れてもらいました」と奥さまがいえば、「予算内で、120%良い家を作ってもらったと思います」と、S様も栄さんにお願いした決断は間違っていなかったと納得されています。

コロナ禍の影響もあり、自宅で過ごすことの多くなったこのタイミングで、新居での生活がスタートしたS様。家族みんなが安らげる居心地の良い空間が、不自由な自粛生活を癒してくれているのかも知れません。

黒で統一された、スタイリッシュなS邸の外観。玄関より主張しないよう、あえてオフィスのドアもさりげなく配置されています。